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夏の冷房

セントラル空調 vs 個別エアコン:夏の電気代を徹底比較

セントラル空調は運転時3,000〜5,000W、31円/kWhなら約93〜155円/時間、1日8時間で月約19,000〜37,000円。個別エアコンは500〜1,400Wで、1部屋あたり月約4,000〜9,000円です。

冷房は夏の電気代で最大の項目です。住宅全体を1台でまかなうセントラル空調と、部屋ごとの個別エアコン(ルームエアコン・窓用エアコン)の比較は、単純に「セントラルが高い」とは言い切れません。実際に何部屋を冷やすのか、1日何時間運転するのか、機器の省エネ性能はどうかで結論が変わります。

それぞれの実際の消費電力

住宅用セントラル空調(冷房能力10kW前後)は、圧縮機と室外ファンで約3,500W、室内送風機で400〜600W、運転中は合計3,500〜4,100Wになります。より大型なら5,000〜6,000Wです。寝室向けの小型ルームエアコン(2.2kW級)は450〜800W、リビング向け(4.0kW級)は1,100〜1,400W。移動式(スポット)エアコンは排気ダクトが冷気を逃がすため最も効率が悪くなります。

1か月の電気代:公平な比較の仕方

比較の単位は「実際に冷やす部屋」です。家全体を26℃で1日8時間冷やすなら月19,000〜37,000円。寝室1部屋だけを夜間に冷やすなら月4,000〜6,000円。ただし3台を同時に一晩中動かせば月12,000〜18,000円になり、冷える範囲はセントラルより狭く温度ムラも大きくなります。単位面積あたりのコストではセントラル、1〜2部屋だけの利用では個別が有利です。

APF(省エネ性能)が電気代に与える影響

日本ではAPF、米国ではSEER2で省エネ性能を表します。2000年代前半の機種を最新の高効率インバーター機に更新すると、同じ快適さで冷房電力が約35〜40%下がります。夏の冷房代が月25,000円なら、更新後は約9,000円の削減。機器代を考えても5〜8シーズンで回収できる計算です。窓用・小型機でもインバーター機は定格同等の非インバーター機より15〜25%省エネで、運転音も静かです。

ダクト損失という隠れた20〜30%

セントラル空調には個別エアコンにはない損失があります。ダクトの漏れと、小屋裏など空調されていない空間を通る区間での熱損失で、一般的な住宅で20〜30%に達します。接続部のシールと断熱の追加は、費用対効果の高い夏の改善策で、冷房費の1〜2割を取り戻せることもあります。またフィルターは冷房期に月1回清掃を。目詰まりは送風機の負荷を増やし、ひどい場合は熱交換器の凍結を招きます。

どちらの方式でも効く節約策

  • 設定温度を1℃上げると冷房電力が約6%減る。26〜28℃が目安
  • サーキュレーター併用で体感を保ったまま設定を2℃上げられる(送風は30〜70W)
  • 湿度の高い地域では短時間の外出時に切るより、設定を2〜4℃上げる方が得
  • 西日の入る窓に遮熱・遮光対策をする効果は設定温度の調整より大きい
  • 室外機の熱交換器を年1回清掃する。汚れは圧縮機の消費を10〜15%増やす
  • 時間帯別料金があるなら、ピーク前に先に冷やしておく

冷房の月間電気代の目安(31円/kWh・1日8時間運転)

方式運転電力1日kWh1か月kWh1か月の電気代
寝室用ルームエアコン550 W4.4132約4,092円
リビング用エアコン1,200 W9.6288約8,928円
3台を同時運転2,300 W18.4552約17,112円
セントラル空調(高効率)3,200 W25.6768約23,808円
セントラル空調(旧型)5,000 W40.01,200約37,200円

よくある質問

セントラル空調の消費電力は何ワット?

住宅用で運転中3,000〜5,000W(室内送風機を含む)が一般的です。高効率な10kW級で平均約3,200Wです。

1部屋だけ冷やすならどちらが安い?

個別エアコンです。月約4,000〜9,000円に対し、セントラルは約24,000〜37,000円。ただし3台以上を同時運転するならセントラルも競争力があります。

外出時にエアコンを切るべき?

乾燥した地域では切った方が得ですが、湿度の高い日本の夏は2〜4℃上げる設定変更の方が、戻ってからの除湿負荷を抑えられます。

エアコンを24時間つけるといくら?

1,000W機を連続運転すると1日24kWh、約744円。実際はサーモスタットで断続運転するため400〜600円程度に収まります。

要点まとめ

  • セントラル空調:3,000〜5,000W、夏は月約19,000〜37,000円
  • 個別エアコン:500〜1,400W、1部屋あたり月約4,000〜9,000円
  • 高効率機への更新で冷房電力は35〜40%削減できる
  • セントラルはダクト損失が20〜30%。断熱とシールが効く
  • 26〜28℃+サーキュレーターが最もコスパの良い設定

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